とりあえずそこ置いといて

映画化も、ドラマ化もしない何でもない日常で感じたことや考えたことの寄せ集め

年末年始的時間感覚

年末年始の時間感覚はつくづくおもしろいと思う。

 

12月に入ってから何となく忙しい気がしてきて、クリスマスの日が終わった瞬間からなぜか1月1日に向かって走っているような気になる。別に忙しくする必要はないのに。スーパーには正月に食べる食材が並び始め、「そこのあなた、正月を迎える準備はできてますか?」と言われているようでうんざりしてくる。もはや、気がつくと年越し準備が全て終わっているというお得だが超ハードなパッケージツアーに参加させられているのではないかと思い始める。つまりこんな感じ。

 

ガイド:「みなさま、次はスーパーに寄るので一通り買い物を済ませてください」

参加者:「はい!」

ガイド:「あぁ言い忘れてた!長居できないので急いでくださいね」

参加者:「はい!」

ガイド:「そろそろいいですか?次行きますよ。次は大掃除ですね。みなさま、いったん各々の家へ戻りましょう。次の集合時間は・・」

参加者:「はい!(…なんてハードスケジュールなんだ…)」

ガイド:「え?何ですか?買い忘れたものがあるですって?そんなこともあろうかと、買い物第2弾の時間を確保していますよ。では参りましょう」

参加者:「は、はい…!(息切れ)」

ガイド:「みなさま!最終目的地は目前です!さあ、◆◆は終わりましたか?▼▼は準備しましたか?それから…」

 

つづく

 

一生懸命にやるべきこと(そもそも年末にやるべきことというのは、本当にやらなくてはいけないことなのかという問題はあるが、今は脇に置いておく)をこなしているうちに気がつくと2、3日経過している。そんなこんなで12月31日までは時が経つスピードが速すぎて日にちと時間が分からなくなることが多い。

 

そしてついに12月31日の23時59分を迎える。ここですよ、ここ。12月31日の23時59分から1月1日の0時になる瞬間は、“日付が変わること”を一年で一番意識する。ぐにゃりとして輪郭を失いつつあった時間感覚が徐々にもとに戻っていき、最終的には時計の秒針すら意識するように敏感になる。「57、58、59、ハッピーニューイヤー!!」なんておもしろい感覚だ。でもこの感覚は一瞬で、すぐにまた時間感覚が変化することとなる―

 

新しい年を迎えて仕事が始まってからの時間感覚はものすごくスローだ。それはちょうどプールや海など水の中を歩いて移動する時の感覚と似ている。息が上がって体力も消耗しているからものすごく前進したような気がするが、いざ後ろを振り返ると、「えぇ!まだこれしか進んでないんかい!」とガッカリするあの感じだ。

 

時間の感覚が目まぐるしく変わるのはおもしろいと思って書いたが、結構というかかなりどうでもいいこと長々と書いている気がしたのでこの辺で止めておく。でも、どうでもいいけれどおもしろいことを敏感に感じ取れる心は持ち続けたいと、年のはじめに思ったりした。