とりあえずそこ置いといて

映画化も、ドラマ化もしない何でもない日常で感じたことや考えたことの寄せ集め

生活駄文・九

コーヒーショップにて。

また注文してしまった。何をって、あまり好きではないメニューを。商品を受け取って、一口飲んでびっくりした。

 

「あれ? これ前にも頼んだことあるぞ。しかもあんまり好きな味じゃない…」

 

やっちまった。なぜだ。もう二度目は注文しないと思っていたことを忘れたのか。それとも、二度目は味が違うとでも思ったか。もっと美味しくなっているはずだと思ったのか。味が変わるわけがなかろう。あ、でもそう言い切るのも失礼か。もしかしたら地道な企業努力で、少しずつ商品の味が改良されているかもしれない。さらに美味しいものを作ろうと、日々仕事をしている人に対して失礼な発言だった。問題は私の方にある。

 

思い返せば、コーヒーに限らず、スーパーでも同じミスを犯したことがあった。何の商品だったかは忘れたので、仮にプリンとする。スタンダードなプリンから変わり種まで数種類が陳列されているが、どれが美味しかったんだっけ? と散々迷った挙げ句、以前食べて微妙だったものを選んでしまった。苦手な味のパッケージくらい覚えておけよと思う。失敗から学ばない自分にうんざりする。でも、なんだか人間らしいとも思う。

 

この現象に名前を付けるなら何だろうか。いや、待てよ。何でもかんでも名前をつけて片付けようとするのもやっぱり嫌なので、やめておこう。あぁでもやっぱり言おう。

それは、愛しきバグ現象だ。