とりあえずそこ置いといて

映画化も、ドラマ化もしない何でもない日常で感じたことや考えたことの寄せ集め

生活駄文

手で切れると書いてあるシャンプーの詰め替え用の切り口が全く上手く切れないのはなぜだろう。開け方の問題なのだろうか。数ヶ月に一度訪れる、シャンプーやボディーソープの詰め替えという作業は、綺麗に開けられるか否かの勝負の時間となる。ということで先日のファイトの一部始終を紹介しよう。

 

その日、いつもと同じボディーソープの詰め替え用を買って、風呂場で詰め替えようとした。本当は手が濡れる前に詰め替えればいいのだが、大体いつも面倒で洗い始める直前になる。髪を洗い終わって、次は体を洗う。勝負は始まった。ボディーソープの詰め替え用の開け口を「ふん!」と引っ張った。開かない。そうか、やはり手が濡れてると開けにくいのかと思い、渇いたタオルで拭いて、もう一回「ふんっっ!」と引っ張った。やはり開かない。なぜだと思い、切り口をよく見るとビニールが変な伸び方をしているではないか。つまりこれは、ハサミ案件になりかけていることを意味する。やってしまった。

 

いやいや、手で切れるって書いてあるよね。絶対開くはずじゃん。意地でもハサミ使わんぞってなるわけよこちらは。もしかしたら隙間から何とか中身が出せるんじゃないかという一縷の望みに賭け、ボディーソープ本体に詰め替え用をセットして、押してみた。出ない。もう何が何でも手で開けてやると、目を見開いて切り口の手で切れますの文字をにらみつけながら格闘すること数秒、切り口からプクプクと泡が出てきた。「これはいけるぞ!」と思い、もう一度本体にセットして押してみた。

 

出ました。けれども、ずっと押してないとでないのだ。詰め替え用の腹を押す度に、シャーっという音と共に少しずつボディーソープがボトルの中へ飛び出していく。牛の乳搾りをしている気分になった。一度もやったことはないが。