明日のおもかげ

映画化もドラマ化もしない何でもない日常で感じたことや考えたことの寄せ集め

輪ゴムと黒ひげ

輪ゴムでキツく縛ることが苦手だ。

以前、食べかけのお菓子の袋をゆるく縛っていたのを家族に発見され、「何これ? 湿気っちゃうじゃん」と注意された(今は保存用クリップという便利なものを使っている)。そんなことを言われてもねぇ、と反論しようとしたができなかったのでここに書き記すことにする。

キツく縛るためにはゴムを引っ張らないといけないじゃん。何が怖いかって、伸ばしすぎてペチンっと切れることが怖いの。あんなものいつ切れるか分からないもん。

 

その怖さを例えるのに丁度よいものを発見した。黒ひげ危機一発というおもちゃだ。いつ黒ひげが飛び出してくるか分からず、昔から苦手だった。いつ飛び出してくるか分からないのが怖いと言ってしまったが、そもそもそれがあのおもちゃの面白いところなのだ。だが私の場合、楽しさを感じる余裕はなく、いつも眉間に皺を寄せて「絶対飛ぶなよ」と強く念じながら樽に剣を刺していた。

 

輪ゴムでキツく縛るときも同じだ。「切れるなよ」と顔をしかめながらビヨーンと輪ゴムを伸ばす。それでペチンと切れた経験が何度もある。黒ひげが急に飛び出したときとほとんど同じように「うわっ!」と叫んでしまう。だから苦手なんだよ。当たると痛いし。赤くなるし。赤くなると言えば、小学生の時、縄跳びの縄が手の甲に当たってミミズ腫れになったのを思い出す。余談です。とにかく、今後も、輪ゴムはほどほどにしか伸ばしません。