ショッピングセンターにて。
普段はあまり意識しないが、その日は流れていた音楽が妙に気になった。途中でノイズが入ったり、止まったり、明らかに音響設備の調子が悪かったから。はじめはそういう曲なのかと思った。今はノイズ音などトリッキーなアレンジがバズる…のだろうか。いやいや、絶対に違う。そんなわけがない。もしや私だけノイズ音が聞こえているのか。まじか。真っ昼間からホラー体験か。いや、それも違う。気になって買い物に集中できなかった。
店で流れている音楽は、聞いていないようで実は意外と聞いているのかもしれない。聞こえていると言った方が正確か。音楽がないと何だか物足りない気がする。私が静かな場所が苦手だからというのもあるだろう。静かすぎると、逆に周りの些細な音が気になってしまって集中できない。だから学生時代は音楽やラジオを聞き流しながら勉強していた。
音楽は空間を彩る要素の一つなのだ、と、音楽が止まってはじめて気がついたのだった。