日々の断片採集記

映画化もドラマ化もしない日常で感じたことや考えたことの寄せ集め

消しカスの記憶

職場のデスクにあった小さなゴミを見たとき、ふとある記憶が蘇ってきた。

学生時代よくやってしまっていたこと。そう、消しカスを床にはたき落とす行為だ。

よく考えたらゴミを床に落とすなんてポイ捨てと同じことなのに、ついやってしまっていた。もちろん、きちんと集めてゴミ箱に捨てるように心がけてはいた。でも、そんなことを気にしていられない状況、とりわけテスト中に関しては、力を込めて消しゴムを走らせ、大量に発生した消しカスをノールックで机の上から消し去っていた。いけないことだと思う余裕なんてなかった。正当化するわけではないが、テスト後の教室の床を見るとあちらこちらに消しカスのゴミが落ちていたことから、ノールック消しカス処分をしていたのは私だけではなかった。何度も言うが、正当化しているわけではない。同じ行為を自宅でやるかと言われればそんなことは絶対にやらないと答える。

では、なぜ学校だとゴミを床に落としても平気でいられたのだろうか。考えてみれば不思議だ。靴を履いているため屋内でありながら、外にいるような感覚だったから? でも、外だからゴミを落としてもいいわけではないだろう。どんなに小さなゴミでも、ゴミはゴミ箱に捨てるべきだ。なんであんなことをしていたんだろうと今になって思い出して反省している。ああ、あの時もし「ここはゴミ箱じゃねえ」と全教室の床が反乱を起こして、落とした消しカスを2倍いや、3倍にして机の上に押し戻しにかかってくる、なんて夢を見ていたら、猛省して二度と床には落とさなかったかもしれない。

そんなことを考えながら、デスク上の小さなゴミをつまんでゴミ箱に入れた。一瞬、そのゴミが消しカスに見えた気がしたが、気のせいだった。