とりあえずそこ置いといて

映画化も、ドラマ化もしない何でもない日常で感じたことや考えたことの寄せ集め

タバスコの罪

チーズをトッピングした牛丼をはじめて食べた。

いつもはキムチをトッピングしていたが、新しい味を試してみようとチーズをトッピングした。食べてみてびっくり、とっても美味しい。牛丼の濃いめのタレの味がチーズでマイルドになって、うまみが増したような気がした。ふと、タバスコの小袋が入っていることに気がついた。なるほど、味を変えて楽しめるということか。それならかけてみようと思いタバスコを絡めて食べた。めちゃくちゃ美味しい。辛みと少しの酸味が刺激的だった。

 

だが、うまいうまいと食べていてふと思った。これ、何かの味に似ているな。そう、その何かとは、ピザだ。タバスコの風味が牛丼の味を支配したことにより、いつのまにか牛丼本来の味が失われつつあることに気がついた。タバスコは、わりとどんな食べ物とも仲良くやっていける万能なやつだと思っていた。しかし、相性が良すぎて他の食材を置いてけぼりにしてしまう危険もあるのだ。特に注意なのがチーズだろう。チーズとタバスコが一緒になればどんな食べ物もピザ味になってしまう。それに気がついてしまったら最後、ピザの味しかしなくなってしまった。完食したあと、果たして私は本当に牛丼を食べたと言えるのか、という疑問とタバスコの辛みが口に残った。